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2021/11/29: 特定外来植物

皆様おはようございます。JOYの丹藤です。

先月ブログを始めたときに、絶対毎日更新!と大きな口をたたいていたのに、結局5日坊主で終わってしまいました。新しい月が始まったので、今度こそ毎日更新していきたいと思います。ブログを毎日更新することが、ボタニカル革命の成功と普及啓蒙に繋がると信じて頑張っていきます。


皆様特定外来植物という言葉をご存じでしょうか?国の定めた法律で「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」というのがあり、2005年に施行されました。海外から持ち込まれた指定した外来生物によって生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害が生じるのを防ぐことに主眼を置いています。植物の場合には生命・身体に被害が生じることは少ないので、主として農林水産業に被害が生じるのを防ぐことが目的だと思われます。ほかにも、日本古来から生育している野山の草木を侵略して全滅させ、生態系を変えてしまうという可能性もあります。いっぽう、既に明治以降に多くの外来生物が国内に持ち込まれ繁殖して生態系に大きな影響を与えています。アメリカザリガニとかセイタカアワダチソウなどが代表ですね。すでに日本の環境の一部になっているとも言えます。自然淘汰の原則で仕方ない面もあるかもしれませんね。


特定外来生物は132種類あり、うち16種類は植物です。特定外来生物に指定された生物は「輸入・飼育、栽培、運搬・野外に放つこと」が禁止とされています。許可なく植えたり移動させたりすると、外来生物法違反となる。個人は懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人だと1億円以下の罰金が科されというから大変なペナルティですね。

特定外来植物の主なものは以下の通りです

l ナガエツルノゲイトウ

l アレチウリ

l オオキンケイギク

l ミズヒマワリ

l オオハンゴンソウ

l ナルトサワギク

l オオカワヂシャ

l ブラジルチドメグサ

l オオフサモ

l スパルティナ・アングリカ

l ボタンウキクサ

l アゾラ・クリスタータ

このうち、私が注目しているのがナガエツルノゲイトウとアレチウリです。


ナガエツルノゲイトウは「地球上最悪の侵略植物」とも呼ばれていて、繁殖力が極めて強く塩分や乾燥にも強く、わずかな茎や根からも増殖。広がると在来植物の成長を阻害し、水田では稲の収穫量が落ちる。茎や葉が水路に詰まり、他の作物への被害や水害につながる恐れもあるというから厄介ですね。












ナガエツルノゲイトウ


アレチウリも負けず劣らずの繁殖力を持っていて、1株当たり25,000個以上の種子をつけていた例も報告されているそうです。また成長すると硬いトゲを付けるので、成長する前に駆除しないといけない点は、ナガエツルノゲイトウ以上に厄介かもしれません。長野県では毎年7月の最終日曜日を「アレチウリ駆除全県統一行動日」を定め、定期的に駆除作業を行っているそうです。凄いですね。










アレチウリ


どちらの植物も駆除に大変な労力と費用がかかっています。それではこれらの植物を何かに利用できないのか?それは明日以降考えてみたいと思います。


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